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【レポート】笙歌茶会Vol.5~東田はる奈と夏越の月~

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新しい、笙歌茶会はじまる。
お寺で聴く、雅楽と笙、竽の豊かな響き。
笙歌茶会Vol.5のレポートです。

6月、夏越の月の22日。

静かで歴史ある根津、忠綱寺さま本堂にて

笙歌茶会Vol.5〜東田はる奈と夏越の月〜が開催されました。


1年の折り返し、6月の30日は全国の神社で「夏越の祓え」という

行事が行われます。

半年の穢れを祓い、残り半年の厄除けを行う神事で、起源は日本の神話に登場する伊弉諾尊の禊祓まで遡るといわれています。

笙歌茶会では、季節のうつろいや、日本古来の習慣や年中行事に思いを馳せながら、笙の音色やうた、お茶とお菓子をお楽しみいただく会をシリーズとして開催いたしております。

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今回のプログラムには、笙歌茶会の「笙歌」の由来、

『和漢朗詠集』の引用とともに、季節に合わせ、百人一首98番

「風そよぐ ならの小川の 夕暮は みそぎぞ夏の しるしなりける」『新勅撰集』藤原家隆の歌をのせさせておただきました。

暑い夏の入り口に、風そよぐような、

一筋の音の風を感じていただけたら幸いです。


さて、今回の笙歌茶会でも恒例、2曲の新曲が初演されました。

新しい雅楽器「竽」による「東田はる奈作曲「晨明(よあけのあかり)」、

山本菜摘さん作曲「幸えたまへ(さきわえためへ)笙のために」です。


山本菜摘さんは今回、夏越の祓えで唱えられる唱え詞

「祓へ給ひ 清め給へ 守り給ひ 幸へ給へ」より着想を得て、

聴いた人々の幸せを願う曲、寿ぐ曲を書いてくださいました。

雲の切れ間から光さすような、

美しいとても素敵な曲をありがとうございました

今回のプログラムは以下となります。

「壱越調調子」「壱越調 武徳楽」東田はる奈作曲「晨明(よあけのあかり)」(初演)、「雨メドレー かたつむり〜あめふり」「催馬楽 更衣」山本菜摘さん作曲「幸えたまへ(さきわえためへ)笙のために」(初演)をお送りさせていただきました。


次回、笙歌茶会は秋頃、ついにご要望のお声が多かった関西での開催を予定しております!

今後とも、笙歌茶会、東田はる奈の活躍、展開にご期待ください。

また皆様にお会いできますことを、心より、楽しみにしております。

ありがとうございました。

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【レポート】笙歌茶会Vol.4~東田はる奈と冬の庭~

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春夏秋冬、季節は巡る。
笙歌茶会の四季シリーズ、冬の会をふりかえります。

長い冬の終わり、解氷の兆しが見え始めた2月下旬。

春の足音が間近に感じられ、あたたかな日差しが差し込む目白庭園にて、

笙歌茶会Vol.4~東田はる奈と冬の庭~が開催されました。

美しくうつりかわる目白庭園の季節の庭を眺めながらの笙歌茶会も今回で4回目、四季がひとまわりです。


回を重ねるごとにお馴染みの方もふえ、

また新しいお客様との出会いもあり、春の日差しのような、

あたたかい気持ちで四季シリーズ4回を終えることができました。

改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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笙歌茶会の四季シリーズ、
はじまりは季節にあった調子を演奏させていただいておりました。
雅楽にはその調子が導く雰囲気を四季の季節感、
時の流れや巡りと結びつけ、時節に合った音楽を楽しむ、
という考え方があります。
平安時代の楽書『龍鳴抄』には冒頭に
「おほよそ心得べきことは。時のこゑといふ事あり。」
と記されており、
雅楽の大切な心構えとして「時の声」があげられています。
続けて、「春は双調。夏は⻩鐘調。秋は平調。冬は盤渉調。
...また一日一夜にとりてもときのこゑあり。」
とあり当時の人々が調子に四季や時の流れを対応されていたことが伺えます。

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さて今回のプログラムは「冬」。
冬の調べ「盤渉調調子」、お客様のリクエストから「蘇莫者破」、東田はる奈作曲「氷雪(こおりのゆき)(初演)」、スコットランド民謡「蛍の光」、朗詠「暁梁王」、足立美緒さんの新曲「街路~笙のための四景Ⅳ(初演)」
を演奏させていただきました。
足立美緒さんの新曲も春夏秋冬と揃いそれぞれの楽曲のテーマの種明かしもありました。
笙の新たな可能性や魅力を引き出す、とてもとても美しい曲を紡いでくださり、本当にありがとうございました。

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さて笙歌茶会は、一年を通じ、目白庭園でのVol.1~Vol.4を終えて、

また新たな一年へと前進いたします。

どうぞ、今後とも、笙歌茶会シリーズと

東田はる奈の活躍にご期待ください。


また皆様にお会いできる日を楽しみにしております。

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【レポート】笙歌茶会Vol.3~東田はる奈と秋の庭~

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笙の音色が響く、実り豊かな秋の夜。 
灯りの燈る、秋の会をふりかえります。

紅葉が美しい暮秋、11月。 
温かいお茶が美味しい秋の夜長、
笙歌茶会Vol.3~東田はる奈と秋の庭~が目白庭園にて開催されました。 
前回、また前々回に引き続き、満員御礼、たくさんのお客さまに
ご来場いただけたこと、一期一会の出会いや、素敵な秋のひと時をすごすことができたこと、あたらめて心より御礼申し上げます。 
ありがとうございました。

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笙歌茶会では、季節とともに笙の音色を楽しむ、というコンセプトとともに、春の会は午後、夏の会は夕べ、そして秋の会は夜、と一日の時の流れの中で雅楽という悠久の時を経た音楽をお楽しみいただけるよう、変化をつけております。 
今回の秋は時間帯が夜ということもあり、10/29、10/30両日に町田でおこなわれた「光のナイトイベント’雅灯楽‐MIYABI‐’の演出で使った灯りを特別にお借りして使わせていただきました。 
暮秋、夜開催ということで肌寒い日も多くなる中で、
この灯りの燈ることで、空間に温かみをそえることができました。

今回のプログラムは「秋」をテーマに、秋の調べ「平調調子」、「平調越殿楽」、

東田はる奈作曲「幻月(まどのつき)(初演)」、童謡「もみじ」、朗詠「紅葉」、

足立美緒さんの新曲「原野~笙のための四景Ⅲ(初演)」を演奏させていただきました。 

今回の美味しいお供は、あたたかいお茶とお菓子は季節に合わせた「栗きんとん」。

聴覚だけでなく視角、味覚でも秋を感じていただけるように毎回、工夫をしています。


さて春・夏・秋と季節はめぐり、ついに冬。 

冬の笙歌茶会は来週末、2/19目白庭園にて開催となります。 

皆様にお会いできるのを、温かいお茶と美味しいお菓子と一緒に心待ちしております♪

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【レポート】笙歌茶会Vol.2〜東田はる奈と夏の庭〜

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笙の音色が静かに響く、一夏の夕べ。
満員御礼の夏の会を、ふりかえります。

夏の盛りの8月。
暑さも和らぐ一夏の夕べに笙歌茶会Vol.2〜東田はる奈と夏の庭〜が目白庭園にて開催されました。
前回にも引き続き、たくさんのお客さまにご来場いただけたこと、また、新しい出会いにも心より感謝申し上げます。

春の会は、静かな雨音ともにお楽しみいただいたのですが、夏の会では蝉の声や風う、滝の落ちる音が、演奏に華をそえていました。
この目白庭園に響く自然の音と、笙の音楽の共演を楽しみに来て下さるお客様もいらっしゃいまして、「笙歌茶会」の季節とともに笙の音色をお楽しみ頂く、という会のコンセプトを形にできているな、とスタッフ一同大変嬉しく思っております。


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今回の夏の会のプログラムも春の会と同じく、季節に合わせて「夏」をテーマに選曲致しました。
今回演奏させていただいた曲は以下の通りです。
夏の調・黄鐘調の雅楽古典曲「黄鐘調調子」「黄鐘調越殿楽」、自然の息吹を感じるジブリの名曲「もののけ姫」、東田はる奈作曲の「祈雨」、池の見える目白庭園にぴったりな朗詠「池涼」、足立美緒さん作曲の笙歌茶会のためのシリーズ「笙のための四景Ⅱ 灯台」(初演)。

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足立さんはいつも大変素晴らしい曲を書いて下さるのですが、今回の足立さんの新曲「灯台」はコロナ禍の中で、また世界の苦しい情勢の中でも、人々を導く一筋の光を笙の音色に想いを託して名づけられました。
まだまだ、完全にコロナ前のように、とは参りませんが、少しずつ戻っていく日常の中で、音楽の与える安らぎや癒しを提供できたら幸甚です。
(足立美緒さん、今回も誠にありがとうございました!)


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さて、季節は巡って、秋の笙歌茶会は11/12(土)目白庭園赤鳥庵にて19:00開場19:30開演となります。
ご予約受付中です!
月夜の夜、紅葉のお庭も美しい目白庭園にに是非、笙の音色を楽しみにいらしてください。


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【レポート】笙歌茶会Vol.1〜東田はる奈と春の庭〜

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はじめての笙歌茶会、春の公演。好評いただいた、当日の様子をふりかえります♪

さらさらと静かな春の雨が降りしきる新緑が美しい春の季節の目白庭園にて笙歌茶会Vol.1〜東田はる奈と春の庭〜が開催されました。

お足元の悪い中、満員御礼にて、たくさんのお客様にご来場いただきましたこと、この場をおかりして厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました。

本企画は、コロナウイルスの影響で長らくお待たせしていた東田はる奈のソロコンサート「邦楽サロンコンサート」をベースにこの度心機一転、装い新たにいたしまして、季節と共にお茶を飲みながら笙の音色を楽しむ演奏会として、企画致しました。

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笙歌茶会の由来は、和漢朗詠集の巻上・春興より管三品(菅原文時)の「笙歌夜月家家思 詩酒春風処処情」。簡単に意訳しますと、笙を吹き、歌を歌うのは月夜の晩がふさわしい、どの家々でも風流に楽しんでいる。詩を作りお酒を酌み交わすのは春風に吹かれてが良い、人々が所々で心を尽くして楽しんでいる。といったもので、この人々があたたかく笙の音色や季節を楽しむ様子がとても良いなと思い、ここから言葉を頂きました。あいにく、月夜の下、お酒を酌み交わすことは叶いませんが、美味しいお茶とお茶菓子と

一緒にくつろいで演奏をお楽しみいただけましたら幸いです。

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さて、今回、笙歌茶会Vol.1は副題を〜東田はる奈と春の庭〜ということで、新緑が美しい目白庭園の春のお庭を眺めながら笙の演奏をお聴き頂きました。あいにくの雨と思っていたのですが、雨の目白庭園のお庭は緑がいっそう瑞々しく映えて、静謐でとても美しいものでした。今回、コロナ対策の関係もございまして、窓を少し開けさせて頂いておりまして、そこから聴こえる雨音も笙の演奏に自然の音の華を添えていたように感じました。

プログラムも春をテーマに、雅楽の古典曲に加えて、今回はじめての雅楽の歌物(朗詠)、童謡、そして現代曲と幅広いラインナップでお届けいたしました。特に現代曲は東田はる奈の初の自作曲「春愁(はるのうれい)」と、この度、作曲家の足立美緒さんが笙歌茶会のために書いてくださった「花園 笙のための四景Ⅰ」が初演されました。

(足立美緒さん、素敵な楽曲を本当にありがとうございました!)

ご来場いただいたお客様から演奏後、いただいた暖かい反響のお声やアンケート、大変嬉しく励みになっております。これからも良い演奏会がお届けできるよう精進して参ります。

そして、季節は…夏。そしてこの度、来る8月、盛夏の目白庭園にて笙歌茶会Vol.2〜東田はる奈と夏の庭〜が決定いたしました!!

詳細は後日、お知らせさせて頂きます!

(お申し込みは7月上旬予定です、お見逃しなく!)

会場で皆様にお会いできますことを心待ちにしております。

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